FC2ブログ

夏は、夜。

2011.06.30 22:32|ひとりごと
 
 ー夏は、夜がよい。
 満月の時期はなおさらだ。
 闇夜もなおよい。
 蛍が多く飛びかっているのがよい。
 一方、ただひとつふたつなどと、
 かすかに光ながら蛍が飛んでいくのも面白い。
 雨など降るのも趣がある(現代語訳)ー

徐々に暑くなる、徐々に寒くなるなどの「徐々に」が「急に」になって久しい昨今。

夏と言えば何を思い浮かべますか?

暑い、日射病、熱中症、海、夏休み、ひまわり、避暑、最高気温、節電、花火、浴衣、夏祭り、ひと夏の・・・

どうも節電節電言われているせいか、「暑さ」に関することばかり思い浮かんでしまいます。
でもそれじゃ日本人の名が廃る!

ということで、冒頭は枕草子でした。約1000年まえの日本人は夏をどう過ごしていたのでしょうか?

ーひとへなる蝉の羽衣 夏はなを 薄しといへど あつくもあるかな(能因、能因法師集より)ー
(セミの羽根みたいな単衣(ひとえ)の着物を着ているが、薄いようでも厚いなあ。それにしても夏とはいえ、なんという暑さなんだろう。)

・・・平安時代中期のお坊さんも、暑さにやられてヘタっていました(汗

日中はみんなそんな感じだったんでしょうね。だからこそ夕方~夜に涼を求める。短い夏の夜を、楽しく過ごしていたことでしょう。

ー恋すれば燃ゆるほたるも鳴く蝉も 我が身のほかの物とやは見る(源雅頼、千載集より)ー
(恋しているので、燃える蛍も鳴く蝉も、さながら私自身のように思われる。)

いや~、暑い暑い!もっと暑くなっちゃいますね。

夏の夜の短さを残念に思う恋人達の和歌も多くあります。昔から夏は恋の季節なんですね~。
しかし中には、身を焦がしすぎる人もいるようで・・・

ー奥山にたぎりて落つる瀧の瀬の 玉ちるばかりものな思ひそ(貴船の明神、後拾遺集)ー
(瀧の水が玉と散るほど一途に思うな。たましいが身から離れるほど深刻に思い悩むな。そんな気持ちでいるのは体に毒だよ。)

和泉式部の和歌に、明神さまが答えて下さったらしい。和泉式部は恋多く情の深い女性だったようで、そんな彼女の様子を心配してくれる明神様。信心も深かったのかな。

現代に和泉式部がいたら、「ストレス」「心労」「うつの傾向が・・・」などといわれて心療内科にでも行っていたんでしょうか。う~ん、情緒が一気に吹き飛んでしまった!

1000年まえの日本人は、言葉を巧みに使っていたようですね。今の私達は語彙が貧弱で気の効いた言葉一つ満足に言えやしない(苦笑

どうせ家にいても暑いだけ。(クーラーはあまり使えないしね)なら、外に出て夏の自然を感じ、夏の夜を楽しみましょう。団扇や扇子を片手にもって。


 「夏は夜。
  月のころはさらなり、
  闇もなほ、
  蛍(ほたる)の多く飛びちがひたる。
  またただ一つ二つなど、
  ほのかにうち光りて行くもをかし」

      (清少納言「枕草子」より)
| 2011.06 |
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
プロフィール

ぽっぽさん

Author:ぽっぽさん
生息地:静岡県焼津市周辺
趣 味:合気道 NOSS 読書
場 所:からだ工房ぽっぽさん
    http://popposan.com/
    藤枝市瀬戸新屋287-2
Tel:080-5112-8283(要予約)
お問い合わせ:
popposan8283@ezweb.ne.jp

学習帖

カテゴリ

最新コメント

月別アーカイブ

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

義援金募集

FC2「東北地方太平洋沖地震」義援金募集につきまして

QRコード

QR

検索フォーム

リンク

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ページトップへ